2023年度中央大学法科大学院ガイドブック
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たえず進化し続ける実感型・体感型実務科目キャリア・プランに即したテーマ演習グローバル・エイジの法曹を養成高度な研究を希望する学生のための論文指導開設クリニック例開設例中央大学法科大学院 30およそ、法曹養成のための法律学修では、法の適用場面(相談・交渉・ADR・訴訟など)を、イメージ「すること」「できること」が不可欠です。中央大学法科大学院のリーガル・クリニック(学生5〜7名が標準クラスサイズ)は、実務家教員の指導監督下の法律相談実習にとどまらず、多種多様な授業(開設クリニック例を参照)が、担当教員の工夫をこらしたさまざまな教材および教授方法に基づいて活発に展開されています。これらの各授業は、中央大学法科大学院が提示する6タイプの法曹像に、それぞれリンクし体系化されており、教員・学生双方のたゆまぬ創意工夫によりたえず進化し続けている実感型・体感型の実務科目です。テーマ演習とは、学部におけるゼミ(演習)をより高度化したもので、通常の授業に比べ専門性をさらに高めた内容となっています。法科大学院生は、多様なテーマ演習の中から、各自のキャリア・プラン、履修プランに相応しいテーマを選択することができます。「テーマ演習」は、「テーマ演習Ⅰ」(1単位)と「テーマ演習Ⅱ」(2単位)に分類され、少人数方式で行われます。中央大学法科大学院では、法曹資格を得た後のキャリア形成までも視野に入れ、座学としての外国法科目に加え、正規科目として海外研修プログラムを実施しています。このプログラムは、カリキュラム上「Study Abroad Program」として位置づけられており、修得単位は修了に必要な単位に算入されます。プログラムでは、研修先大学の著名な教員から直接講義を受けるだけでなく、法律事務所や企業を訪問し、国際的法務の最前線での法運用を学ぶなど、実践的内容を含むよう工夫されています。参加者の中には、将来的に外国法曹資格取得を目指す人もいます。テーマ演習での学修を踏まえ、より高度な研究を希望する法科大学院生のために、「研究特論(リサーチ・ペーパー)」が設置されています(4単位)。法科大学院修了後、博士後期課程に進学することにより、将来、実務家教員として、あるいは研究者教員としての道を開くこともできます。● 市民生活紛争 --- 近隣紛争、交通事故、離婚、相続など、市民に身近な生活紛争を扱います。● 行政訴訟の基礎 --- 実務法曹として要求される行政法、行政訴訟の基本を学修します。● 家事法 --- 具体的な家事紛争例を素材として、さまざまなワークショップを行います。● 公益的刑事弁護 --- 国選弁護などの、刑事弁護の手法などの実習を行います。● 企業法務の基本的実務 --- 企業法務に関する相談、会社の設立、定款作成、企業コンプライアンスなど企業経営管理法務等に関する実習を行います。● 知的財産法実務の基礎 --- 企業法務としての知的財産法務について、知的財産特有の法律問題の分析などを通じ、知的財産法務を学修します。● 倒産・事業再生 --- 破産法・民事再生法等倒産関連法の事例に則して学修するとともに、関係機関等の見学実習を行います。● 制裁制度のあり方について       ● 英米法の基礎とLegal Research    ● 知的財産法の新論点           ● 環境法政策形成の法的論点        ● 現代型犯罪に関する捜査・公判上の諸問題  ● 倒産処理法の重要判例の分析● 児童虐待と子どもの人権  ● 特許侵害訴訟   ● 連邦最高裁の判決を読む ● 税制基礎理論● 国際法重要判例研究● 事例研究・事業再生2〜3年次リーガル・クリニック2〜3年次テーマ演習1〜3年次Study Abroad Program2〜3年次研究特論

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