2022_CLS_guide_FLIPPER_210423
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ビジネスの知識も必要なのが、企業法務の仕事です。時代の変化に対応できるように心がけています。OB・OGインタビュー企業法務 今の仕事では、M&A、ベンチャー法務、コーポレートなどの企業法務を中心に携わっています。いつも心がけているのは、クライアントのニーズに過不足なく応えること。そのためには事前に相手の話を聴く作業が大事です。無理難題のような事案でも、どうすれば解決できるのか、どこまで突き詰められれば納得がいくのか。丁寧に聴き取って実務家としてアドバイスしています。 企業法務専門の法律家を志したきっかけは、法科大学院3年次に受講した展開・先端科目群の授業でした。当時、流行していたM&Aを取り扱う講義では、法律だけでなく、ビジネスに関するさまざまな知識を総動員して法務を扱っていく姿勢を学びました。 今後は自分の力で顧客を獲得できるようなネットワークを育みながら、時代の変化に合わせた幅広い専門知識を身につける必要があると考えています。また最近は、「リーガルテック」にも興味があります。リーガルテックとは、法律(リーガル)と技術(テクノロジー)を組み合わせた造語で、法律業務を支援するテクノロジーのことであり、それが活用される場面は多岐にわたります。リーガルテックとの向き合い方はさまざまで、弁護士の知識・経験を活かしてソフト開発に携わる人もいれば、業務を効率化したりする人も出てくるでしょう。企業法務に携わるビジネスローヤーとしてこのような最新のテクノロジーとどう向き合うのか。時代の変化に柔軟に対応できるような弁護士になりたいですね。新しい時代のMOVEについて ここ数年で企業法務のスピードやレベルが上がってきており、顧客の弁護士への期待が高まっているため、常に満足してもらえるよう心がけております。[2009年 修了]金子正紀西村あさひ法律事務所CLSの豊富なビジネス関連科目[法と財務諸表の基礎]担当教員 | 冨塚嘉一 教授ビジネスの現場で活きる企業会計の知識 中央大学法科大学院では、ビジネス・ローヤーに必要となる企業会計に関する授業を複数開講しています。そのうちのひとつ、「法と財務諸表の基礎」では、企業の決算書、すなわち財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書等)の特徴、そこに掲載される項目の意義、分析に当たって注目すべき点などについて理解することを目的としています。現実の制度を形成する法律(会社法、金融商品取引法、法人税法)の考え方の違いを意識しながら、企業の会計の仕組みを学び、企業の決算書を通して経営の実態を判断できるように授業を展開していきます。MOVE INTERVIEW!社会の成長をサポートし、リードするビジネス・ローヤーは、“時代の動き”をどう捉えているか?そして自らはどのように動こうとしているのか?
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