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きっかけになったのは、エクスターンシップ!交渉から問題解決へと導きました。メッセージ動画がすぐに観られます!国際取引インハウス・ローヤー 企業法務専門の法律事務所に所属しています。企業法務には、合併などの組織再編に関するアドバイス、契約書のチェックや株主総会議事録の作成などがあります。私が手がける案件は、外国の企業が日本で事業を始めるために必要な日本法のアドバイスをしたり、逆に、日本の企業が海外に進出する際に問題となる外国法について、外国の弁護士と協力して、日本の法律とはここが違いますよ、といったアドバイスをするようなものが特に多いです。 最もやり甲斐を感じるのは、交渉が成功した時です。交渉というと「いかに話すか」というイメージがあるかもしれませんが、状況によっては相手の話に耳を傾けることも交渉術の一つです。言語も文化も違う相手と交渉を進めていき、お互いに納得できる合意ができると、本当に嬉しいものです。複雑な案件も多いですが、一見すると依頼者が意図する取引が法令違反になりそうな場合でも、なるべくそのビジネスを活かせるように、問題解決策 当社は産業が全く異なる7つの本部を有しており、私はその中でいくつかの担当部署の法務業務を行っています。業務内容は幅広く、貿易に係る契約書作成・審査業務、M&A案件に係るストラクチャ―に関するアドバイス、法務デューディリジェンス対応やドキュメンテーション、債権回収案件に係る交渉支援などを担当しています。多くが海外案件のため、契約書は勿論、外部法律事務所とのコミュニケーション、相手方との交渉など大半は英語で行っています。普段心がけていることは、依頼者の話を聞く際に自分の経験を総動員する想像力。そして、文化的なバックグラウンドを共有できない海外案件で自分の言いたいことが正確に伝わっているか、どういう表現をすれば正確に伝わるかというコミュニケーション力です。 想定通りいかない時には、現場に出張して議論・交渉を行い、クローズさせるなど、常に現場の最前線で業務を行い、案件のダイナミズムを感じつつ専門家としての力量を発揮できるところにやりがいを感じています。 今後は、より多くの本部案件に関与し、様々な産業セクターのM&A案件や投融資案件の経験を積んでいきたいと思っています。 私は弁護士になってよかったと心の底から思っています。法は世界中どこにいても必ず存在するため、世界中で通用する武器を持っているということになるからです。法曹は素晴らしい資格で、人生をかけて挑むメリットがあります。将来にただ漠然と不安を持つのではなく、なりたい人物像、ビジョンを描きつつ、それらに向かう努力を惜しまないでください。を提示できる存在でありたいと思っています。 実は、企業法務という分野を知ったのは法科大学院のエクスターンシップがきっかけです。外資系の大手法律事務所で買収防衛策に関する案件を見る機会に恵まれ、条文に書いていない実務(勧告的決議等)があることを知り、企業法務の仕事は単に法律の解釈だけではなく、弁護士が工夫できる余地が大きいという点に魅力を感じました。それが今の仕事につながっています。新しい時代のMOVEについて リスクを予想して契約書等で手当するのが「予防法務」。一方で、今は「予想外のことも起こる」と捉え、そのとき、今あるツールで最善を尽くす柔軟なマインドを磨きたいです。新しい時代のMOVEについて リーガルテックを用いてより高度な業務を行えるよう、忙しくとも必ず社会情勢・マーケットトレンドを意識、新しいものはまず挑戦してから考えるマインドで生きていきます。[2008年 修了]今野 由紀子長島・大野・常松法律事務所[2013年 修了]入江 潤双日株式会社 中央大学法科大学院世界中どこにいても通用する法曹は、新しい挑戦への力になる素晴らしい資格。ビジネス・ローヤー社会の成長をサポートしてリードする!
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